数学:場合分け
高校数学Ⅰ,Ⅱで出てくる関数の場合分けの問題がありますね。
あれは非常に良い問題だと思います。
物事を層別して考える、ということの訓練になっていると思うのです。
いろんな要素が複雑に絡み合って、そこからある道筋や解を導き出さねばならないとき、
或いは、なんらかの決断や判断をしなければならないとき、
この数学の場合分けのように考えることがしばしばあります。
もちろん現実の問題は、変数がxだけなんてことはないのですが、
ある切り口、例えば、
x>0の場合、・・・
x≦0の場合、・・・
といったようなパターン別に問題を整理することは、非常に多くの場面であります。
この場合分けがうまくできる人、
もう少し言えば、感度の良い切り口を見つけられる人は、
本当の頭の良さを持っているのだと思います。
物事を上手に、シンプルに、的確に整理することができれば、
正しい選択をする可能性が高くなるからです。
数学は、別に普段の買い物のお釣りの計算や、
難しい理論・研究のために学んでいるというだけではありません。
将来、壁にぶつかったとき、困難に迫られたときに、
どうやってそれを乗り越えるか、
考える力を養っているのではないかとも思うのです。
昔の僕に言ってあげたい。
意味なくはないよと。